保険の質問票を、賃貸契約書と市のサイトを調べて埋めた
会社の保険ブローカーから届いた質問票(建物の構造など)を任せたら、dotが賃貸契約書を見つけ、市のサイトや予算資料を調べて、追加の質問もしながら2問を除いて回答。ほかに弁護士宛てメールの下書き、会議の文字起こしからの次回アジェンダ作り、パネル登壇の準備資料も作らせています。記者の見立てでは、2時間ぶんほどの仕事を15分の指示で済ませた感覚だそうです。
9月29日にOpenAIが発表したdots。役割を渡しておくと、こっちが話しかけなくても仕事を進めてくれるAIです。発表から3日、海外の記者や利用者が実際に触った報告が出てきたので、僕が読み比べて10件にまとめました。
ここに載せたのは、OpenAIの公式デモと、記者・利用者が自分で試した報告です。僕自身が10件を試したわけではありません。どれも数時間〜数日の試用で、成功率や長期の安定性はまだ誰も検証していません。各事例に「割り引いて読むところ」を付けています。
普通のChatGPTは、聞いたら答えてくれる相手です。dotsは「この仕事は任せた」と担当を渡す相手、というのが一番近いと思います。dot(1体のAI)ごとに専用のクラウド上のパソコンがあって、許可したアプリとつながり、こっちがチャットを閉じたあとも作業を続けます。
ポイントは、頼まれる前に自分から調べに行く「proactive research」。ただし報道によると、この自発的な調査は読み取り専用で、メッセージの送信や、アプリの中身の書き換えはできない作りです。何を許可して、何を確認制にするかは自分でルールを決められます。
出どころは3種類あります。どこから来た話かはラベルで分けました。
OpenAI公式 開発元のデモ・社員の投稿 記者の試用 メディアの実地レビュー 利用者の報告 本人のブログ・動画
会社の保険ブローカーから届いた質問票(建物の構造など)を任せたら、dotが賃貸契約書を見つけ、市のサイトや予算資料を調べて、追加の質問もしながら2問を除いて回答。ほかに弁護士宛てメールの下書き、会議の文字起こしからの次回アジェンダ作り、パネル登壇の準備資料も作らせています。記者の見立てでは、2時間ぶんほどの仕事を15分の指示で済ませた感覚だそうです。
音声通話で「明日15時にハリウッド、会社の規定内、払い戻しできる便で」と依頼。dotは便の候補と空港からの移動時間を出して正午着を勧め、ホテル候補を写真と地図つきでチャットに送ってきました。同じ通話のなかで、ユーザーの声が集まるSlackチャンネルの分析と、未返信メッセージの返信案づくりも並行で頼んでいます。
プロダクト系の発信者Peter Yang氏は、自分のdotに過去動画300本超とコメント1,800件超を分析させ、視聴者が反応しているテーマを5つに整理させました。かかった時間は約30分と話しています。
同じ動画で、自分が運営するSlackコミュニティの全スレッドを読ませ、運営の出来を採点させています。結果はA-で、改善案が3つ。約7分だったそうです。友人の講座について、競合を調べてLPの改善案を3つ出させるテストもしています。
AIツール紹介チャンネルのFuturepediaは、導入文を書くスキルで3案を出させ、dotが1案を選択。その案をモーショングラフィックス用のスキルに渡し、別のスレッドでサムネも作らせました。通話で「磁石入りの木製アート」を探させたら、似た商品のリンクを4件送ってきたとも話しています。
週末に試したところ、年に約500ドル分の定期課金を減らす方法を見つけてきたそうです。本人がいちばん驚いたのは、カスタマーサポートとのテキストのやり取りを、自分の代わりに最後まで進めたことだと書いています。
発売日に試したGoldie氏は、調べものをPDFにまとめる、Webサイトとクイズを作る、レストランの席を取る(約5分)などはこなしたと報告。サイトのデザインは予想以上によかったそうです。一方で、通話ボタンが動かない、アバター作りに20〜30分、簡単な調べものでもクラウドPCの起動に約2分かかったとも書いていて、今すぐ乗り換えるほどではないという結論でした。
Paige氏はdotに短い紹介動画の編集を任せました。dotは公式のデモ映像を探してきて、ナレーションに合わせて画面分割・差し込み映像・字幕・ロゴを入れたそうです。本人が一部を直すと、似た箇所にも同じ修正を広げたとのこと。ナレーションの吹き込みと最終判断は本人です。
頼んでいないのに、dotがGmailの中にあった開発ツール(GitHub)の失敗通知を見つけ、原因を調べて直し方を提案してきたそうです。ただ筆者は、便利かもしれないとしつつ「誰が頼んだの?」という引っかかりも正直に書いています。
簡単なメールの対応を頼んだところ、dotは返信を書いて、本人が見る前に送信。読み返すと文面は問題なかったものの、焦ったそうです。そこで「送る前に見せて」とルールを伝え直しています。
良い話だけ集めると判断を間違えるので、失敗の報告も並べておきます。
結局、作った・送ったと、自分の環境で正しく使えるは別物です。とくに数字、送り先、公開範囲は、完成画面だけ見てOKにしない方がいいです。
| 発表 | 2026年9月29日(OpenAI DevDay) |
|---|---|
| 使えるプラン | Pro・Business Premium。Enterprise/Eduなどは管理者が有効にした場合のベータ版。Proのどの価格帯から使えるかは報道で情報が割れているので、自分の画面で確認してください。 |
| 地域 | ProはEEA・スイス・英国では対象外と報じられています。反映まで日数がかかることもあるようです。 |
| 作り方 | デスクトップアプリかPCのブラウザから作成。スマホのブラウザからは作れません。 |
| 数 | まずは1体。複数のdotをチームで動かす機能は今後対応予定と発表されています。 |
| 安全の仕組み | 自発的な調査は読み取り専用。カスタムルールで「許可/確認が必要/禁止」を決められる。パスワード変更などは本人が操作。 |
※ 2026年10月2日時点で報道と公式案内をもとに整理。料金・対象地域は変わることがあるので、最新は公式ページで確認してください。
いきなり全部任せず、1つの仕事・読むだけ・出す前は確認、から始めるのがおすすめです。Threads発信者向けに書くとこんな感じ。
毎朝8時に、僕のThreadsの直近3日の投稿についたリプと、メールに来た問い合わせを確認して。よく聞かれていること、返していない質問、次の投稿ネタになりそうなものを3つずつ、元の投稿リンク付きで短くまとめてください。最初は読む・まとめる・下書きを作るところまで。投稿、返信、DM、購入、削除、外部への送信は、先に僕に見せて確認を取ってからにしてください。
※ この依頼文は僕が作った例で、実際にdotで動かした結果ではありません。つなぐアプリや権限によって、できる範囲は変わります。
Threadsアフィの伸ばし方や、AIをどう組み込むかの話はオプチャでしています。気になった人はどうぞ。
けんぼーのオプチャを見る2026年10月2日に、OpenAIの発表を報じた記事、記者の実地レビュー、利用者のブログ・動画・X投稿を確認しました。OpenAIのデモと社員の投稿は開発元側の情報、それ以外は各人の自己報告です。第三者が同じ条件で試して確かめたものではありません。各事例の「Threads発信者ならこう使う」は僕の応用案で、dotで実行した結果ではありません。